傷跡治療
ニキビ跡の除去、本当にどこまで可能なのか?タイプ別治療法総まとめ
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ブログの要約
ニキビ跡は自然には消えません。萎縮性・ケロイドなどタイプ別の違いや施術原理、現実的な改善目標を、江南Onlif医院がわかりやすくまとめました。
ブログ目次
ニキビ跡は残念ながら自然に消えることはありません。赤みや茶色く残った「跡」は時間の経過とともに薄くなることもありますが、真皮層まで損傷して凹んだり盛り上がったりした瘢痕(ハンコン)は、皮膚が自ら元に戻すことはできません。そのため、ほとんどのニキビ跡には専門的なケアが必要です。
まずお伝えしておきたい点があります。瘢痕治療のゴールは「100%完全な除去」ではなく、「目立たなくすること」です。現在の技術で瘢痕を跡形もなく消し去ることは難しく、現実的な改善幅は通常30〜70%程度です。この期待値を理解して始めるのと、知らずに始めるのでは、満足度がまったく異なります。
🔍 ニキビ跡、種類によって異なります
ニキビ跡と一口に言ってもすべて同じではありません。治療方針が完全に分かれるため、自分のニキビ跡がどのタイプかを知ることが最初の一歩です。
最も一般的なのは凹んだ形状の萎縮性瘢痕で、ニキビ跡全体の約80〜90%を占めます。これはさらに3つに分類されます。
アイスピック型:幅2mm未満で、狭く深くアイスピックで刺したような形状。表面のみにアプローチする施術にはあまり反応しません。
ボックスカー型:境界がはっきりしており、角ばった形で広く凹んだ瘢痕。
ローリング型:皮膚の奥の繊維組織が下に引っ張られることで、うねるように起伏した瘢痕。
逆に、盛り上がった瘢痕もあります。ケロイドは、元の傷の範囲を超えて周囲に広がりながら育つ隆起型の瘢痕で、かゆみ、赤み、痛みを伴うこともあります。凹んだ瘢痕とは根本的にアプローチ方法が異なります。
📌 要約:ニキビ跡の80〜90%は凹んだ形状の萎縮性瘢痕であり、アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型に分かれ、盛り上がったケロイドとは治療法が完全に異なります。
🎨 凹んだ瘢痕か、それとも単なる跡か?
多くの方が赤みや茶色の色素沈着を「瘢痕(凹凸)」と誤解しています。この2つは区別して考える必要があります。
赤み(炎症後紅斑)は、血管が拡張してできた赤い跡です。皮膚の表面が凹んでいるのではなく色だけが赤く残っている状態なので、血管に作用するレーザーでアプローチします。
茶色・グレーの跡(炎症後色素沈着)は、メラニン色素が残ったものです。これは美白ケアと毎日の徹底した紫外線対策によって徐々に薄くなっていきます。手で触れたときに凹凸がなく滑らかであれば、瘢痕ではなく単なる「跡」である可能性が高いです。
区分 | 赤み(跡) | 茶色い跡 | 凹んだ瘢痕 |
|---|---|---|---|
原因 | 血管拡張 | 色素沈着 | 真皮層の損傷 |
表面 | 滑らか | 滑らか | 凹凸あり |
アプローチ | 血管レーザー | 美白・紫外線対策 | 再生施術 |
自然消失 | 徐々に可能 | 徐々に可能 | 困難 |
📌 要約:表面が滑らかであれば色素や血管による「跡」であり、手で触って凹凸を感じる場合は真皮が損傷した「瘢痕」となるため、治療方針が異なります。
⚙️ タイプ別にどのような治療を行うか?
ニキビ跡はタイプが異なるため、アプローチ方法も変わります。代表的な治療法は以下の通りです。
ローリング型 → サブシジョン。皮膚の下で瘢痕を下に引っ張っている繊維性の癒着を物理的に断ち切ることがポイントです。ただし、切り離した部位が再びくっつく「再癒着」の可能性があるため、複数回にわたり複合的にアプローチすることが多いです。
アイスピック型 → TCA CROSS。高濃度(通常90〜100%)の酸性成分を、狭く深い瘢痕の底にのみピンポイントで塗布して再生を促す施術で、3〜6回程度繰り返します。
ボックスカー型・全体の肌質改善 → フラクショナルレーザーや高周波マイクロニードル(RFマイクロニードリング)。表皮へのダメージが比較的少ないため、暗めの肌トーンの方でも比較的無理なく受けられます。
レーザーにも反応しない非常に深い瘢痕に対しては、瘢痕を切り取って再び縫合する外科的な手法を検討することもあります。ただし、これは最終手段に近く、ほとんどのニキビ跡は皮膚を切り開かない施術方式で状態を改善することを目指すのが優先されます。
凹んだ瘢痕部位にヒアルロン酸フィラーを注入してボリュームを出す補助的な方法もありますが、これは永久的ではありません。フィラーの効果はおおよそ6〜18ヶ月持続し、繰り返しの施術が必要です。
ケロイドはまったくアプローチが異なります。再生を促すのではなく、過剰に増殖した組織を鎮静させることが目的となるため、病変内への薬物注射や圧迫療法などを併用し、再発を防ぐことに焦点を当てます。
📌 要約:ローリング型にはサブシジョン、アイスピック型にはTCA CROSS、ボックスカー型にはレーザーや高周波マイクロニードルが主に使われ、ケロイドには組織を沈静化させる真逆のアプローチが必要です。
⏳ 何回受ける必要があり、いつ効果が現れるか?
最も誤解されやすい部分です。1回の施術でニキビ跡が消えることはほとんどありません。平均して3〜6回以上の繰り返しが必要で、施術の間隔は通常4〜6週間が推奨されます。
これには理由があります。ほとんどの施術は皮膚の奥でコラーゲンが新たに生成されることで改善に向かいますが、このコラーゲンの再構築は施術直後ではなく、3〜6ヶ月かけてじわじわと進みます。そのため、最終的な結果は数ヶ月後に判断すべきです。施術の翌日に鏡を見てがっかりする必要はありません。
ちなみに、フラクショナルレーザーの改善率は研究によって26〜83%と幅広く報告されており、複数回受けた場合の平均的な改善度は25〜50%前後が一般的です。数値を見ても、「一度で完治」というのは現実的ではないことが分かります。
📌 要約:平均3〜6回、4〜6週間隔で行い、コラーゲンが生成される3〜6ヶ月後に最終的な結果を確認するのが正しい見方です。
🧴 施術と同じくらい重要な前後のケア
ニキビ跡治療は、施術そのものよりもその後のケアによって結果が左右されることがあります。
第一に、まだアクティブなニキビが繰り返しできている状態であれば、ニキビ跡の治療よりも先にニキビそのものを落ち着かせるのが先決です。新しいニキビができ続けると、ニキビ跡も新しく作られてしまうためです。
第二に、紫外線対策は治療期間全体を通して必須です。毎日SPF 30以上を塗って色素沈着を防がなければなりません。施術で敏感になった肌に紫外線が当たると、茶色い跡がより濃く残ってしまうことがあります。
第三に、施術後しばらくの間は、肌を刺激する成分(レチノール、AHA・BHA、高濃度ビタミンCなど)の使用を一時的に控え、肌を休ませることに集中することをおすすめします。かさぶたができた場合は、無理に剥がさないでください。自然に剥がれ落ちるまで待つことで、新しく生まれる皮膚がなめらかに整います。
アジア人の肌においては、もう一点注意が必要です。肌トーンが比較的濃いタイプ(フィッツパトリック分類 III〜IV 以上)は、強い剥離性(アブレイティブ)レーザーの後に色素沈着を起こすリスクが高くなる傾向があるため、刺激の少ない方法を選択し、アフターケアを徹底することが安全です。
📌 要約:活動性のニキビは先に抑え、毎日のSPF 30以上の紫外線対策、刺激成分の一時中断、かさぶたを剥がさないこと。このケアが仕上がりを左右します。
🌿 Onlifがニキビ跡を見つめる視点
江南Onlif美容クリニックは、顔の形を変える整形ではなく、本来の美しさを遮っているお肌の悩みを解消する方向を目指しています。それはニキビ跡の治療でも同様です。
Onlifの一般的なニキビ跡ケアは、針の代わりに空気圧の力で皮膚の奥の組織癒着を断ち切り、同時に再生薬剤を届ける方法を採用しています。針を使用しないため、内出血や腫れの負担が少なく、日常生活への復帰が早いのが特徴です。ニキビ跡の状態に合わせて、通常1〜2ヶ月間隔で3〜5回以上の施術を推奨しています。
ケロイドのように活動性のある瘢痕は、アプローチの目標自体が異なります。まず組織の活動性を見極めた上で、過剰に発達した部分を落ち着かせ、再発防止に重点を置きます。体質的な要因がある場合は、状態が落ち着いた後も定期的な再診による管理という観点でアプローチします。
Onlifでは、一人の医師がすべての施術を行うのではなく、それぞれの分野で最も得意とする医師が施術を担当する体制をとっています。何よりも、ニキビ跡はタイプや組織の状態を正確に見極めることから始まるため、同じ方法を全員に適用するのではなく、1:1のオーダーメイドで設計します。
📌 要約:Onlifはニキビ跡のタイプと活動性をまず診断し、刺激を抑えて自然な回復を促す非手術的なアプローチで、個人に合わせた1:1のプランを設計します。
❓ よくある質問
ニキビ跡は自然に消えますか?
赤みや茶色い跡は時間の経過とともに薄くなることがありますが、真皮が損傷して凹んだり盛り上がったりした瘢痕は自然に回復することはありません。この場合は専門的なケアが必要です。
レーザー1回でニキビ跡は完全に消えますか?
ほとんどの場合、そうはいきません。平均して3〜6回以上の繰り返しが必要であり、目標も「完全な除去」ではなく、30〜70%程度目立たなくする改善です。現実的な期待値を持つことが大切です
効果は施術後どのくらいで実感できますか?
肌の奥でコラーゲンが新しく生成されるまでに時間がかかるため、最終的な結果は通常、施術後3〜6ヶ月に評価します。翌日にすぐ効果が出なくてもがっかりする必要はありません。
まだニキビができている状態ですが、ニキビ跡の治療をしてもいいですか?
活動性のニキビがある場合は、まずニキビを落ち着かせるのが先決です。新しいニキビができ続けると、ニキビ跡も作られ続けてしまうためです。
日本人の肌は施術後に色素沈着が起きやすいですか?
肌トーンが濃いめであるほど、強い剥離性レーザーの後に色素沈着を起こすリスクが高くなる傾向があります。刺激の少ない方法を選択し、徹底した紫外線対策を行うことでリスクを抑えることができます。
施術後、いつからメイクが可能ですか?
施術の種類や肌の回復状態によって異なります。かさぶたや赤み、敏感さがある間は避け、担当医の案内に従って、刺激の少ない製品から慎重に始めるのがおすすめです。
ケロイド体質ですが、施術を受けても安全ですか?
ケロイドは凹んだニキビ跡とはアプローチが全く異なります。まずは活動性を診断した上で、組織を落ち着かせて再発を防ぐ方向でアプローチを検討します。体質的な要因が深く関わるため、定期的な管理が必要です。必ず事前のカウンセリングの上で方針を決定してください。
正確なニキビ跡のタイプや組織の状態は、目視だけでは判断が難しいものです。ご自身の肌に最適なアプローチ方法は、専門的な診断を通じて確認するのが最も安全です。
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